【最強の積み技】マンダ起点イーブイバトン S5中間1965

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「毎シーズン2000乗せるのがしんどい。精神的な負担の少ないパーティを使いたい。」

 ⇒S4での複数のイーブイバトン20越え報告

 

イーブイバトンを使えば簡単に2000到達できるのでは!?」

…そう考えていた時期が私にもありました

 

2000を越えられない理由は後述するとして、まずはPT紹介から。

[使用パーティ]

イーブイ @イーブイ

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性格:臆病 

特性:きけんよち

努力値:244-0-20-84-4-148

実数値:161-x-73-76-86-104

技構成:とっておき バトンタッチ

    アシストパワー みがわり

〈調整など〉

H…奇数 H-B…余りをなるべく多く C…HBドヒドイデをアシパで確一

H-D…余り S…エボルブ後最速135族抜き抜き、一舞メガバンギ抜き

よくある調整のイーブイ。エボルブからアンカーにつなぐのが仕事。H・C・Sのラインはこれが一番かなと感じた。恐ろしい紙耐久だがDは侮れない数値で、コケコのフィールド下10万やメガゲンのヘド爆を確定で耐える。毒・麻痺・急所?知らんな。特性は一撃必殺技の有無がわかるきけんよちにすべき。抜群技がわかるのは正直あまり意味がない。

今シーズンはメガミミロップを後出しされることがあったが、アシパで上から処理できるので問題はなかった。ゲンガ―・ドヒドイデミミロップは先にイーブイのアシパで処理すること。ミミッキュの皮も余裕があれば剥がしたい。レヒレに下から挑発を入れられる可能性のある場合は、①挑発を打ってくるターンに上から身代わり、②挑発状態でエボルブとすることで、挑発ターンを消費する動きが取れる。

選出率はもちろん1位。

 

・エーフィ @カシブのみ(ゴースト半減)

 

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性格:臆病

特性:マジックミラー

努力値:244-x-180-44-4-36

実数値:171-x-103-156-116-148

技構成:アシストパワー くさむすび

    めいそう あさのひざし

〈調整など〉

 H…奇数 H-B…余りをできるだけ多く。陽気メガバシャのフレドラ2耐え。

 C…C+3(エボルブ+1瞑想)アシパでH252ガルドを確1.

   C+2 アシパで無振りメガメタグロスが高乱数2発(80%+急所)

 D…端数 バトン+1瞑想でC特化ガルドのシャドボZ 40.4~48.0%(半減実込み)

 S…最速ギャラドス抜き抜き

バトンアンカーその1。メタグロスや吠える持ち、スカーフ持ちが見える場合は選出したい。とりあえずアシパ打てば何とかしてくれる。バンギのイカサマ×2+砂ダメ2回を耐えるためにA0は必須か。ガルドに対して変な択ゲーをしたくなかったので瞑想を採用したが、急所の試行回数を減らす可能性のあるみがわりでもよかったかもしれない。草結びはマジシャと選択だが、マジシャが欲しいと感じる場面は少なかったので、メガギャラをワンパンでき、バンギに対して高い打点になる草結びで正解だった。

選出率は4位(40%ほど)

 

・ピクシー @いのちのたま

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性格:控えめ

特性:マジックガード

努力値:0-0-84-252-0-172

実数値:170-x-104-161-110-102

技構成:アシストパワー つきのひかり

    ムーンフォース かえんほうしゃ

〈調整など〉

H…マジックガードなので定数ダメ非考慮の無振り。

H-B…少しでも物理耐久がほしいので余りをぶっぱ。

   エーフィとほぼ同じ、陽気メガバシャのフレドラ2耐えのライン。

C…C+2火炎放射でH252ガルドを確1

H-D…無振り。控えめスカーフテテフのフィールド下サイキネを確3。

S…バトン後一舞メガバンギ抜き。

バトンアンカーその2。呪いミミッキュに対して出していく。ベトン・バンギ・サザンなどの悪タイプにも強く、イーブイバトンで警戒される部分に対してうまく対応できるポケモン。Sは135族を抜けていないが、環境に多いミミロップイーブイで予め対応することができたので、少しでも耐久に回した調整はよかったと思う。

一方で、状態異常耐性がやや不足しており、襷を盾にしたガッサの胞子や、不意の電磁波などには十分注意したい。吠える・アンコ・挑発耐性がないのは、言わずもがな。珠もちということで火力についてはエーフィとそれほど遜色なく使用することができたが、耐久はどっこいどっこいで素早さもエーフィより大幅に低いので、耐性こそ違えど数字上はエーフィのほぼ劣化。結果として選出に非常に悩む試合が多くあった。両エースの住み分けが明確になされたパーティにすると強いかもしれない。

選出率は2位(60%ほど)

 

・メガゲンガ― @ゲンガナイト

 

 

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性格:臆病

特性:のろわれボディ→かげふみ

努力値:252-0-108-4-20-124

実数値:167-x-114-191-118-182

技構成:ちょうはつ おにび

    こわいかお だいばくはつ(たたりめ)

〈調整など〉

H…ぶっぱ。

HーB…おにび込みでA特化ミミッキュのシャドクロZ+かげうちを確定耐え。

    A特化アローラベトベトンの追い打ち(威力40)2耐え。

C…たたりめ採用のときに生きる4振り。

H-D…余り。HSゲンガーのシャドボを中~高乱数耐え。(急所込7割)

S…最速ジャローダ抜き。

起点作り要員の筆頭。イーブイバトンはその8割がどう起点を作るかで決まる。

従来のイーブイバトンでの起点作り要員(エルフーンエスパー:ラティ・フーディンユクシー)では主に2つの問題点があった。

①Aベトンやバンギなどの悪タイプに弱い。

②交代連打で起点を回避される恐れがある。

それを踏まえて、悪タイプを呼びながら起点にしていく&相手の交代を封じるポケモンとしてメガゲンガーを採用するに至った。メガゲンガーといえば、バンギラスやAベトベトンに対して弱いと思われがちだが、起点にするだけであれば十分な性能がある。悪タイプ同様にイーブイバトンが呼ぶミミッキュに対しても、交代こそ封じられないが起点にすることができる。こわいかおが非常に優秀で、特殊メインのポケモンにも対処することができる。だいばくはつは挑発のターン管理や起点回避に使え、たたりめはミミッキュの皮を剥ぎ、メガルカリオを鬼火と合わせて処理できる。この2つの技は選択。キノガッサにも強い点を含めて、3匹の起点作り要員の中でも最も使いやすいと感じた。しかしながら、スカーフ地面やテテフ・バシャに対して隙を見せやすいので、後述するエルフーンボーマンダで対処していく必要がある。

選出率は3位(50%ほど)

 

エルフーン @気合いのたすき

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性格:臆病

特性:いたずらごころ

努力値:172-0-0-0-84-252

実数値:157-x-105-x-106-184

技構成:ちょうはつ なやみのたね

    おきみやげ おいかぜ

〈調整など〉

H…ぶっぱ。D…ダウンロード対策(いらない)S…最速。

 起点作り要員その2。ひかりのかべ・アンコ・甘えるなど、他にも補助技の選択肢が非常に広く、カスタマイズ性能が高い。なやみのたねは主にグロスジャローダ対策。テテフを重く見るならひかりのかべでも良いが、サイコフィールド下でおきみやげが通らない点が悩ましい。また、悪対面などのいたずらごころが封じられた状態で置物になりやすく、イーブイバトンで最も有名な起点作り要員ということも相手の警戒を高めており、使いづらい面も見られた。一方で比較的低いレート帯では、トンボルチェンで襷をつぶしつつ起点を回避しようとする動きもよく見られ、即決おきみやげからeasy winできることも多かった。

選出率は6位(15%ほど)

 

メガボーマンダ @ボーマンダナイト

 

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性格:陽気

特性:いかく→スカイスキン

努力値:196-4-4-0-166-140

実数値:195-166-151-x-131-173 (メガ前の素早さ151)

技構成:やつあたり りゅうのまい

    じしん おいかぜ

〈調整など〉

H…奇数 

A…4振りすることで一舞地震でB4リザXを落とす確率が9/16→10/16に上昇

H-B…陽気ガブリアスの逆鱗耐え。

H-D…控えめスカーフテテフのムーンフォース耐え。

S…余りをぶっぱ。最速105族抜き。

地雷枠のマンダ。イーブイバトンのボーマンダと言えば、はねやすめ持ちのバトンアンカーを想定されることが多いが、今回は起点作成兼イーブイの苦手なポケモンを流す枠として使用。特に、相手パーティにテテフ・バシャがいるときは積極的に選出する。はがねや高耐久低火力を非常に呼ぶので、マンダを倒してもらって後続のイーブイで起点にするという動きが強力だった。たまに初手竜舞から全抜きするのは内緒。

特性の威嚇はイーブイの耐久補助だけではなく、相手(特にテテフ)のスカーフチェックに非常に役立つ。素早さのラインを、準速以下のテテフ<メガ前マンダ<最速テテフ<メガ後マンダ<スカーフテテフ<一舞メガマンダと設定することで初手で投げられやすいテテフの持ち物チェックが容易になる。テテフ対面のマンダの初手は竜舞が安定。最速の場合は火力から判断でき、突っ張ってきてマンダが1発耐えるようなら襷持ちと判断できる。その後はスカーフテテフならばやつあたりで倒し、それ以外のテテフは追い風で退場する立ち回りになる。

選出率は5位(35%ほど)

 

[選出解説]

起点作り要員・イーブイ・バトンアンカーを以下の選出優先度評価表に基づいて足し算して選ぶだけの簡単なお仕事。評価が同じ値になったら、(ゲンガー≧エルフーン>マンダ)、(エーフィ>ピクシー)の優先度で出す。

〈起点要員優先度評価表〉

+3 カプ=テテフ ⇒ ボーマンダ

+2 バシャーモ ⇒ ボーマンダ

   ミミロップ ⇒ ボーマンダ

   Aベトベトン ⇒ ゲンガー

   バンギラス ⇒ ゲンガー

   キノガッサ ⇒ ゲンガー

+1 ルカリオ  ⇒ ボーマンダ

   カプ=コケコ 霊獣ボルト FCロトム ⇒ エルフーン

ー1 ミミッキュ ⇒ ボーマンダ

   ボーマンダ ⇒ ボーマンダ

   メタグロス ⇒ ボーマンダ

   ゲッコウガ ⇒ ボーマンダ

   ランドロス ⇒ ゲンガー

   サザンドラ ⇒ エルフーン

-2 カバルドン フェローチェ ⇒ ボーマンダ

 

〈バトンアンカー優先度評価表〉

+2 ミミッキュ ⇒ ピクシー

   カバなど吠える持ち ⇒ エーフィ

+1 メタグロス ヒードラン ⇒ エーフィ

   キノガッサ ⇒ エーフィ

   ポリゴンZ ⇒ エーフィ

   Aベトベトン ⇒ ピクシー

   シャンデラ ウルガモス ⇒ ピクシー

   クチート ⇒ ピクシー

[レート2000への道]:使って感じた課題など

①パーティ単位で厳しいポケモンの存在

イーブイバトンに限らずポケモン全般に言えることではありますが、どのパーティでも重いポケモンはいます。イーブイバトンでは、得意不得意というのは極めて顕著で、いわゆる無理ポケ(黒い霧レヒレ・滅びアシレーヌ・レッカ持ちなど)が出てきてしまいます。まずはそれらにあたるかどうかというのが一つの課題でしょうか。

②急所との戦い

イーブイバトンは急所との戦いでもあります。様々な可能性を考えると、アンカーの体力を高く温存しておきたい局面は多く、回復技を連打せざるをえない状況もありえます。エボルブのターン・バトンのターンでの攻撃が急所にあたることを考えると、毎試合最低10%ほどの負け筋があります。精神に優しいことは全くない

③環境の固定化と戦術の広まり

メガストーンの配布も終了して、環境が固定化されつつあります。ミミッキュやテテフの使用率が高く、カバリザ+テテフ+ミミッキュなど、強力な並びがそのままイーブイバトンにも刺さってしまうという問題が見られています。単体では問題にならないカバやテテフでも組み合わせられると、どこかを切らないといけないという状況に陥りました。イーブイバトンという戦術が広く認められ、選出段階でばれてしまうことから誤魔化しきられてこともあり、環境に対してイーブイバトン側がメタを張っていくことはさらに求められているかと思います。

[最後に]

使ってみて、イーブイバトンで毎シーズン2000に乗せる構築・プレイングの凄さを改めて感じました。楽して2000に乗るわけがねえってことだ。今シーズンも、ガチパでは苦しみながらも2000を達成することができ、シーズンが終わったらその構築も紹介できたらなと思っています!構築記事を始めて書いたので、読みにくい部分も多々あったかとは思いますが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!

この構築や運用について疑問・質問がありましたらTwitter(@nikkansaikyo)でいつでも受け付けております。よろしくお願いします!